2015年9月22日火曜日

行ってきました。WOMAD。③

イギリスの林檎。香りが強く、甘かった。キャンプサイトにて。
前置きが長くなったが、いろいろあって、24日の金曜日は、結局ステージ前に着いたのが21:00頃になってしまった。「Open Air Stage」では21:30からDe La Soulの公演だった。

23時前でこの熱気。なにしろ、やっと真っ暗になった、という雰囲気。Open Air Stage。
さすがに、メインステージ(Open Air Stage)での本日の公演は23:00で終了。でも、隣の「Saim Tent」では、その後二つのアーティストが登場し、終了は1:45AM 。さらに広大なバースペースでは、音楽ががんがんに鳴っていて、クラブのような状況になり、テントサイトが本当に静かになるのは、4:00AM頃ではないだろうか。この日の僕らは、日本で目覚めてから、すでに30時間ほど経っていたので、さすがに早く寝ました。遠くで鳴る、ダンスミュージックを子守歌にして。



25日土曜日は晴れ。昨日とは打って変わって、道が歩きやすくなった。 

行ってきました。WOMAD 。②

雨のキャンプサイト。ちなみに地面はぬかるみ。
広大なCharlton Parkの敷地は、車を降りてから、まず、膨大な数のキャンピングカーが止めてある、キャンピングカー用の駐車エリア、次に持ち込みテントのキャンプエリア、そしてARENAと呼ばれるステージのある一角に一番近いのが、我々が泊まる、「CAMP WOMAD」のエリアになる。道が雨のためぬかるんでいる事もあり、駐車場から「CAMP WOMAD」の受付までは、15分ほど歩いただろうか。ちょっと荷物を取りに車へ戻る、という気持ちにはならないような距離だった。

 「CAMP WOMAD」の受付のおじさんに、キャンプチケットを見せると、何やら言い訳めいた口調で、ちょっと待っていてくれ、と繰り返し言われてしまった。ただ、先程のレンタカー屋のおばちゃんとは違い、恐縮している事はよく分かるし、そうこうしている間にも、トランシーバーに何度も連絡が入るし、輻輳している感じは、よく分かる。何が原因かは、結局よく分からなかったが、どうも予約者に対して、張ってあるキャンプの数が足りず、これから雨の中、追加で張らないといけないようだ。それでちょっと待ってくれ、と繰り返していた模様。最初は30分ほど待ってくれ、と言っていたのだが、30分はすぐに過ぎた。我々の後にも、4組ほどのイギリス人グループが到着し、お互いの身に起こった不運を嘆いた(つもり。何しろ英語は不得意)。それでも、僕らがその日に日本から到着し、そのままCharlton Parkまでたどり着いたと聞いて、中の一人、推定40才、アッパーミドルクラスの上品なご婦人が、猛然とやる気になり、CAMP WOMADの受付おじさんに、執拗に進行状況を問いただし始めた。そのうち、ご自分で、テント建設現場まで雨の中出て行き、状況を確認して、「もう少し」とか、我々に報告してくれたりした。

 僕も見に行ったのだが、恐らく他のすべてのテントは業者が張ったようで、WOMADのスタッフは、説明書を見ながら、「こうかなあ」とか言いながら、試行錯誤をしていた。これでは、時間がかかる。それでも、到着してから1時間半ほど経った頃だろうか、一棟のテントが建った。この時、先述のご婦人が、「この人たちは、遠く日本から今日着いたところで、疲れているから、最初のテントには彼らが入るべきだ」と他のイギリス人グループを諭し、我々が最初に入ることになった。多分、その中の一組は、僕らより早く着いていたと思うのだけど、感謝してテントに入った。これがその後も、イギリスで見ることになる、「仕切り屋おばちゃん」との始めての出会いであった。「仕切り屋おばちゃん」が登場すると、特に男性は、まったく反論も文句も言わなくなる。とにかく、僕らにとっては、大変にありがたく、頼れる存在だった。
 ありがとうございました。
僕らが泊まったテント。奥に寝室が二つあり、一つの寝室には、大人が二人充分に寝られた。

2015年9月21日月曜日

行ってきました。WOMAD。①

オレンジが色のバンドが、会場エリアへの入場、緑色のバンドは、キャンプエリアへの入場章
とうとう、行ってきました。WOMAD。
遠かったですが、とにかくたどり着いた。

とりあえず、たどり着くまでを、書いてみます。

 羽田国際空港からHeathrow Airportまでは、JALとBritish Airwaysのコードシェア便を使った。機材はBoeing 777。7月24日(金曜日)8:50発、英国時間12:15到着。飛行自体はいたって順調、揺れもなく定刻にHeathrow Airportに着いた。ただ、機内のオーディオ、極めて音質が悪い。と言うか、映画の台詞も聞き取りづらいくらい。機内のヘッドフォンジャックは、以前は特殊な形状で、恐らくヘッドフォンを乗客に持ち去られるのを防ぐためだったのではないかと思われるが、最近は普通の「ステレオミニプラグ」になっていて、その代わりなのか、極めて安価(に見える)ヘッドフォンがシートポケットに入っている。ヘッドフォンの影響なのか、と思い携帯している自分のイヤフォンを使うと、最低の音量レベルにしても、大音量で、使用できなかった。ゲインが大きすぎて、インピーダンスが合っていないようだった。こりゃだめだ。でも、大音量ながら自分のイヤフォンを使うと、かなり音質が改善していたので、原因はやはり標準搭載のヘッドフォンにあるようだ。

 Heathrow Airport からは、予約していたレンタカー会社へ行くために、Hotel Hoppa Busに乗り、Holiday Inn(ホテル)まで行った。そこまでは良かったのだが、レンタカー会社のカウンターに着くと、オーダーしていたFiat 500は無く、Honda Jazz (日本名フィット)しかないと言う。とにかく、受付のインド系女性推定55才の早口英語が分からなくで、大変苦労した。ただ、言っている事は分からなくても、何を思っているのかは、とってもよく分かった。初めは予約していた車両が残っておらず、まずいと思ったものの、英語が通じない相手と分かり、早口で押し切る作戦に出たようだ。
 
4日間を共にしたHonda Jazz。Tetburyの駐車場にて。
まあ、渡英早々、とってもいやな気持ちになったのだが、気を取り直して豪雨の中、Jazzで乗り出した。そう、この日のLondonは大雨だった。これからキャンプに入るわけだから、その前に少し買い出しをしようと、高速道路(イギリスではすべてFree Wayつまり無料)に乗る前に、近くの「スーパー」、と言うよりは「食料品店」に入った。そこで飲み物、食品などを適当に買い、WOMAD会場のCharlton Parkに向かって、西に向かう高速道路のM4 に乗った。なんだかんだあって、すでに夕刻、下りの高速道路は帰宅ラッシュの始まりなのか、やや渋滞気味だったが、長くは続かず、しばらく走るとスムーズな流れになってきた。

 イギリスでのドライブの頼みの綱は、iPad mini。「すべり防止シート」という四角い小物を日本から持参していて、こちらをiPad miniの上下に置き、ダッシュボードとフロントガラスの間に挟む。こうすると、ちょっとの揺れでははずれず、とても具合が良い(見てくれは良くないが)。このiPad miniでGoogle mapのナビ機能に頼って、Charlton Parkを目指す。なにしろ、日本語でナビしてくれるのが有り難い。M4を降りて、ローカルな道を走っても、迷うことなく、一発で駐車場まで到着した。ただ、Charlton Park自体がとても広いので、駐車場がどこにあるか事前にチェックが必要。駐車場もテント持参の人向け、キャンピングカー向け、我々のようにWOMADテントに泊まる人向けなど、分かれている。実は出発一週間前くらいに、突然WOMADから封書が届き、君たちはこのエリアの駐車場に止めてくれ、みたいなことが書いてあった。それにしても、間際過ぎる! WOMAD前からイギリスに滞在する日程にしていたら、すれ違いになっていたところだった。

 まあ、とにかく会場に到着してほっとしたものの、まだトラブルは続くのであった。

2015年6月26日金曜日

固有名詞は現地語表記

  今更ですが、このブログでは、固有名詞を現地語(この場合は英語)表記にしています。
片仮名表記にした場合、「一般的な片仮名表記」にしないと、検索に引っ掛からない事もありますし、そもそも「一般的な片仮名表記」が現地の発音に近いとは限らないからです。英語表記にしておけば、英語のサイトで必ずヒットしますし、日本語サイトでも少なくとも「一般的でない片仮名表記」よりもヒットすると思います。やはり固有名詞は、出来るだけ現地語の発音で覚えた方が役に立つと思います。例えば、中国人の名前をつい漢字や日本語発音で覚えてしまいがちですが、そうすると英文中にある中国人の名前が、誰なのかさっぱり分からなくて苦労します。(この場合、現地語表記は漢字なので、ちょっと条件は違いますが)
  WOMADの提唱者である、Peter Gabrielは通常片仮名では「ピーター・ガブリエル」ですが、どちらかと言うと「ゲイブリエル」の方が現地語の発音に近いと思います。どう聞いても「ガブリエル」ではないですよね。そんな事もあって、このブログでは固有名詞を英語表記で統一しました。

2015年6月25日木曜日

WOMADへの道

チケットは確保できた。では、会場のCharlton Parkまでは、どうやって行くのか?

  僕の場合、東京から出発するのだが、東京からLondonまでの10,010kmはただ飛行機に乗っていれば良いので簡単だ。成田と羽田を合わせれば、直行便だけで週33便出ている。
問題は、Heathrow空港からCharlton Parkまでの130kmだ。
  とりあえず、google map で検索してみるとHeathrow空港から一旦London市街まで出てそこからFirst Great Western と言うたぶん特急電車に乗り、Swindonという街で降りて、その後はバスを二本乗り継ぎ、最寄りのバス停から徒歩約20分という行程である。出発時刻によっても変わるが、どうも3時間から4時間掛かるようだ。随分と時間が掛かる、というのが最初の印象だった。まず考えたのが、最後のバス「二路線乗り継ぎ」が何とかならないか。
 とにかく僕の場合、早々とチケットを取り過ぎたので、WOMADのサイトも本当に情報量が少なく、分からないことだらけだった。今ではLondonからのバスや、最寄りの鉄道駅からのバスの情報も出ているが、当時はクルマでの行き方だけだった。
  と言う訳で、鉄分ゼロで、クルマをこよなく愛している僕は、憧れのイギリスカントリーロードのドライブもできる、レンタカーを選んだ。右ハンドルだし。

2015年6月21日日曜日

チケットを買う。③

 Reading Box Officeのサイトで、購入ボタンを押すと、「購入ありがとうございます」の類のページが現れた。もちろんすべて英語なので、悩みながら読んでいるとどうも、「購入頂いたチケットは、いつでも、当店にお越し頂いた時にお渡しできます。」みたいな事が書いてある。
 このReadingBox Officeは、Reading Arts and Venuesというホールに付属しているチケット販売店のようで、主にこのホールで催される演目のチケットを販売しているようだ。それにしても、ReadingはLondonともWOMADが行われるCharlton Parkとも違う場所で、そんな所までわざわざチケットを取りに行くわけにはいかない。まあ、きっと郵送してくれるよ、と思い込もうとしていたが、内心はらはらして、日々過ごしていた。
 そんなある日、購入ボタンを押してから3週間ほどたった1月の下旬、何の前触れもなくイギリスからチケットが届いた。「そんなの、当たり前じゃない」と思っても、チケットを手にした時は、飛び上がらんばかりにうれしかった。良かった。
チケットを入手するにも一喜一憂
 後日、コンサートに行くためにイギリスに幾度も行っている友人から聞いたのだが、ネットでチケットを買い、コンサート会場に留め置いてもらう、というのが彼の一般的なスタイルだそうで、彼の地では会場で受け取る、というのもよくある事だそうだ。

チケットを買う。②

 WOMADのサイトを見ると、テントのレンタルがある。日本からテント道具一式を持ち込むのは困難なので、野宿がいやならテントを借りるしかない。2人用とはいえ、かなり大きく立派なようだが、この辺のサイズ感覚も、日本とは違うのかもしれない。「Nook for 2」というテントをオーダーする。テント代が£155、チケットが一人£135、それに手数料として£12.5。現在£1はだいたい195円なので、3日間通しのチケットが26,325円、テント代が30,225円となる。奇遇にも、WOMADの開催日時は、フジロックフェスティバルとまったく同じ期間になる。これも何かの縁なので、料金を比べてみるとフジロックでは3日間の通しチケットが39,800円。テントのレンタルは無く、テントサイトの使用料として3,000円。さらにWOMADでは込みになっている駐車場代が3,000円。ちなみにWOMADではテントサイトの使用料もチケット代に込みとなっている。こうして見てみると、円安・ポンド高の現状でも、決して高くはないように見える。(しかし、フジロックと比べると、出演者のギャラが全く違うようにも思えるが)
  とにかく、「早割」に間に合うように、僕はチケットをオーダーしたのだった。1月5日の深夜、日付が変わった頃だった。